

皆さんが街で見るタイヤって、せいぜい直径60cmくらいですよね?
ところが世の中には、4mものタイヤ界の怪獣が存在します。
このORタイヤ、活躍する舞台は鉱山や建設現場。
装着する車両は車両重量260トン、積載370トンという、桁違いのモンスター。
1本のタイヤが背負う荷重はなんと約100トン!
(そりゃ普通のタイヤじゃ一瞬でペチャンコです…)
構造もケタ違い。
- 乗用車用がスチールベルト2層なのに対し、ORタイヤは6層の“腹筋バキバキ仕様
- 骨格部分はポリエステルではなくスチール製の鋼鉄の骨
- 厚いゴムで傷にも摩耗にも強く、悪路でもガッチリグリップ
でも、ゴムが厚すぎて熱がこもりやすいので、耐熱性コンパウンドを使い、寒冷地でも硬くならないよう工夫されているのだとか。
作るには巨大な設備と高い技術が必要で、日本ではブリヂストンの北九州工場と下関工場だけが製造できるようです。